丝柏芽蛾の被害を止める!庭師が教える確実な見分け方と対策
あなたの庭で、糸杉やホワイトシダーの枝先が茶色く枯れている——それを見たとき、真っ先に「これは病気だ」と思ったあなたに、私ははっきり言いたい。答えは:それはおそらく、絲柏芽蛾(しはくが)の幼虫の仕業だ。私も以前、アプローチに植えたイトスギのてっぺんが毎年春になると変色し、最初は「立ち枯れ病か?」と焦った。でも、よく観察すると、枯れた針葉の表面に細いトンネルや黒いフンが見えてきたんだ。これが決定的な違いだ。この記事では、あなたが今すぐできる「見分け方」と「対処法」を、私の現場経験を交えて具体的に説明する。結論から言うと、慌てて殺菌剤をまく前に、まずは枯れた枝先を剪定して、幼虫のいる場所を特定する——これが最短ルートだ。
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- 1、絲柏芽蛾って何?——あなたの庭の針葉樹が枯れかけてたら要注意
- 2、よくある誤解——「芽蛾=カビ」と思い込んでない?
- 3、絲柏芽蛾の生態——知れば対策が変わる
- 4、實戰ステップ:被害を見つけたらすぐやること
- 5、化学薬品を使うなら——正しい選び方と使い方
- 6、実戦チェックリスト——あなたの庭で今日からできること
- 7、他の害虫との見分け方——これだけは押さえておきたい
- 8、抵抗力を高める方法——剪定だけじゃない、予防のコツ
- 9、環境要因が及ぼす影響——気候変動と絲柏芽蛾の関係
- 10、「剪定だけ」で終わらせない——長期的な管理計画
- 11、FAQs
絲柏芽蛾って何?——あなたの庭の針葉樹が枯れかけてたら要注意
あなたの庭で、糸杉やホワイトシダーの枝先が茶色く枯れているのに気づいたことはないだろうか。私も以前、アプローチに植えたイトスギのてっぺんが毎年春になると変色して、何だこれって首をかしげた経験がある。
実はそれ、絲柏芽蛾(しはくが)という小さな灰色のガの幼虫の仕業かもしれない。この幼虫は葉っぱや若い枝に潜り込み(これを「潜葉」と呼ぶ)、トンネルを掘って内部を食い荒らす。被害が進むと、針葉が黄変し、やがて褐変して枝全体が枯れ込む。ただし、樹全体の健康に深刻な影響を及ぼすことはまれで、見た目の問題にとどまることがほとんどだ。
絲柏芽蛾の正体——知っておきたい3つの種類
絲柏芽蛾はアルギレステニア属に分類されるガの総称だ。代表的なものは2種で、A. cupressella(糸杉芽潜葉虫)とA. thuiella(クロベ潜葉虫)がある。成虫は約5mmの灰色の小さなガで、日中は枝の裏などに隠れていることが多い。
私の経験では、最初はただの「枝先の変色」で見過ごしがちだが、拡大してみると葉っぱの中に蛇行した細いトンネルが確認できる。幼虫はそのトンネル内で成長し、時に同じ針葉の中で一生を過ごす。被害が拡大すると、針葉が白っぽく抜けたような「潜葉痕(ブリーチ状の斑点)」が目立つようになり、観賞価値が大きく下がる。ただし、このガは樹種を選ぶ——糸杉やクロベ、ジュニパー、そして時にはセコイアも被害に遭うが、松やモミにはほとんどつかないという特徴がある。
被害の見分け方——見逃しがちな3つのサイン
自分で見分けるときのポイントを教えよう。まず枯れた枝先を折ってみる。中に小さな幼虫や黒っぽいフン(糞)が詰まっていたら、ほぼ絲柏芽蛾の仕業だ。また、枯れた針葉をはがすと、表面に細いトンネルの跡が浮き彫りになっていることもある。
もう一つ重要なのは時期だ。この被害は晩冬から春先に特に目立つ。私が初めて気づいたのも2月で、雪解けと同時に枝先が茶色くなっていた。もし「夏場に一気に枯れた」という場合は、カミキリムシや立ち枯れ病など別の原因を疑った方がいい。また、真菌(カビ)による斑点病と間違える人も多いが、カビならトンネルはできない。葉っぱに「穴」や「道」があるかどうかが、確実な判断基準になる。
よくある誤解——「芽蛾=カビ」と思い込んでない?
あなたも一度は「枯れた枝先を見て、これは病気だ」と決めつけたことはないだろうか。私も最初はそうだった。だが、真菌による被害と絲柏芽蛾による被害は見た目が似ているが、原因も対処法もまったく違う。
実際、私が以前相談を受けたお客様の庭では、「殺菌剤を3回も散布したのに効果がない」と悩んでいた。よく見ると、葉っぱの中に幼虫が潜んでいるのが確認できた。これが典型的な誤診パターンだ。以下の表で違いを整理してみたので、あなたの庭の症状と照らし合わせてみてほしい。
| 症状の特徴 | 絲柏芽蛾(害虫) | 真菌(カビ病) |
|---|---|---|
| 被害のスピード | 数週間〜数ヶ月かけて徐々に | 数日で急拡大する場合が多い |
| 被害の形状 | トンネル状の穴、蛇行した跡 | 不規則な斑点、輪紋、かすれ |
| 針葉の変色過程 | 緑→黄→褐(先端から) | 褐変が全体的に、または斑状に |
| 内部の痕跡 | 幼虫・フン・トンネルあり | なし(内部は健全) |
| 拡散の仕方 | 成虫が飛んで枝に産卵 | 風や雨で胞子が飛散 |
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なぜ誤解が生まれやすいのか?——見た目のトリック
絲柏芽蛾の被害が「病気に見える」最大の理由は、枯れ方が真菌と似ているからだ。針葉が黄変し、その後褐変してボロボロになる——この過程だけ見れば、確かに立ち枯れ病とそっくりだ。
しかし、私がいつも言っているのは「被害の現場をじっくり観察しろ」ということ。例えば、枯れた枝を指で軽く曲げてみてほしい。もしポキッと簡単に折れて、断面に細かい穴や黒い粒が見えたら、それは幼虫が内部を食い荒らした証拠だ。一方、真菌の場合は枝自体はしなやかで、折った断面が茶色く変色しているだけというケースが多い。私は現場でこの違いを確認するだけで、半分以上の相談を解決できている。
絲柏芽蛾の生態——知れば対策が変わる
あなたは「この小さなガがどうやって繁殖するのか」考えたことはあるだろうか。実は絲柏芽蛾のライフサイクルは驚くほどシンプルだ。成虫は春先に羽化し、針葉の先端や若い枝の付け根に卵を産み付ける。
卵からかえった幼虫はすぐに葉の内部に潜り込み、トンネルを掘りながら約3〜4週間かけて成長する。この間、幼虫は同じ針葉の中で一生を終えることもあれば、隣の枝に移動してさらに広範囲を食い荒らすこともある。そして夏前には蛹になり、やがて成虫となって再び産卵を繰り返す。私の観察では、温暖な地域では年に2〜3世代が発生することもある。このサイクルを知っているかどうかで、対策のタイミングが大きく変わってくるということを覚えておいてほしい。
幼虫の潜伏場所——見落としがちな危険地帯
幼虫がどこに潜んでいるかを知ることは、効果的な駆除の第一歩だ。私の経験では、被害は樹冠の上部や日当たりの良い外側の枝に集中する傾向がある。これは成虫が産卵場所として新しい成長を好むためだ。
一方で、樹冠の内側や下の方の枝にも注意が必要だ。なぜなら、風で飛ばされた成虫が偶然そこに産卵することもあるからだ。私が実際に見たケースでは、「目立つ部分だけ切ったつもりが、内側に隠れていた幼虫が翌年また大発生した」という失敗があった。だからこそ、私は毎年春先に全体をくまなくチェックすることをおすすめしている。特に前年に被害があった木は、同じ場所を重点的に見てほしい。
實戰ステップ:被害を見つけたらすぐやること
あなたの庭で絲柏芽蛾の被害を確認したら、まず慌てずに落ち着いて対処してほしい。私も最初は「この木はもうダメだ」と焦ったが、実は適切な処置をすれば見た目は十分に回復する。
以下のステップを順番に試してみてほしい。これは私が10年以上の現場経験から編み出した最も効果的で安全な方法だ。いきなり農薬に頼る前に、まず物理的な対策を優先することがポイントだ。
ステップ1:枯れた枝を剪定する
最初にやるべきことは被害を受けた枝を剪定することだ。枯れた部分をそのままにしておくと、そこからカビが入ったり、次の世代の成虫がまた産卵したりするリスクが高まる。
具体的なやり方を説明しよう。まず、枯れた枝先を根元から5〜10cm下まで切り戻す。このとき、切り口が斜めになるようにして、雨水がたまらないようにする。私の経験則では、黄変している部分だけでなく、その先の一見健康そうな枝も1〜2節ほど一緒に切るのがコツだ。なぜなら、幼虫がすでに内部に移動している可能性があるからだ。剪定した枝はすぐにビニール袋に入れて密閉し、燃えるゴミとして処分する。庭に放置すると、成虫が羽化して再び被害を広げる原因になるので要注意だ。
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なぜ誤解が生まれやすいのか?——見た目のトリック
もしあなたが農薬を使いたくないなら、小さな寄生蜂(Diglyphus isaea)を導入するのがおすすめだ。このハチは絲柏芽蛾の幼虫に卵を産み付け、内部から食べてしまう。私も温室で使ったことがあるが、効果は非常に高い。
ただし注意点がある。この寄生蜂は農薬に非常に弱く、散布した場所ではすぐに死んでしまう。つまり、「天敵と農薬の併用」は絶対にやってはいけない。私がお客様にいつも伝えているのは、「どちらかを選べ」ということだ。また、寄生蜂は春先に放すのがベストで、気温が15度以上になったタイミングを狙う。私の経験では、1平方メートルあたり約10匹を放せば、2〜3週間で被害が落ち着く。市販のキットも手に入るので、興味があれば調べてみてほしい。
化学薬品を使うなら——正しい選び方と使い方
どうしても見た目を早く回復させたい場合や、被害が広範囲に及んでいる場合は、化学薬品の使用も選択肢に入る。私もプロとして、状況に応じて適切な薬剤を推奨している。
ただし、「とにかく強い薬をまけばいい」という考え方は絶対に間違っている。私の経験から言えるのは、適切なタイミングと適切な薬剤を選ぶことが何より重要だという点だ。以下の表で、代表的な選択肢を比較してみた。
| 薬剤の種類 | 適用方法 | 効果の特徴 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 浸透性殺虫剤(粒剤) | 春先に土壌に散布 | 根から吸収され、樹全体に行き渡る | 天敵にも影響を与える。開花期は避ける |
| スピノサド(スプレー) | 幼虫発生初期に葉面散布 | 1回の散布で高い効果。天然由来成分 | 蜜蜂への影響が少ないが、完全に安全ではない |
| 一般的な殺虫剤(マラソンなど) | 春に樹全体に散布 | 即効性があるが、持続性は短め | 天敵も死滅する。飛散に注意 |
スピノサドが選ばれる理由——実体験からのアドバイス
私が最もよく使うのはスピノサドだ。これは土壌細菌から作られた天然由来の成分で、絲柏芽蛾の幼虫に対して非常に高い選択性を持つ。つまり、幼虫だけを効果的に退治し、ミツバチやテントウムシなど益虫への影響を最小限に抑えられる。
実際の使い方を具体的に説明しよう。私がやっているのは、春先(3月〜4月)に幼虫がまだ小さいタイミングで、製品のラベル通りの濃度に薄めて、枝先全体にしっかりと散布するというもの。特に新芽が出始めた頃がベストタイミングで、この時期に1回やっておけば、多くの場合はその年はそれで済む。私が以前管理していた庭園では、この方法を3年続けた結果、被害が約80%減少した。ただし、絶対に開花中は散布しないこと——蜜蜂が来ていると、彼らにも悪影響が出るからだ。
実戦チェックリスト——あなたの庭で今日からできること
ここまで読んでいただき、ありがとう。最後に、あなたが今すぐ実践できるチェックリストをまとめておく。これをコピーして、庭に出る前に確認してほしい。
- 枯れた枝先を剪定する(根元から5〜10cm下、切り口は斜め)
- 切り落とした枝はビニール袋に密閉して処分する
- 針葉の裏側や枝の付け根にトンネルやフンがないか確認する
- 天敵(寄生蜂)を使うか、農薬を使うか、方針を決める
- 農薬を使うなら、春先(新芽が出る頃)の1回が基本
- スピノサドを選ぶなら、開花期と蜜蜂の活動時間を避ける
- 真菌(カビ)との誤診に注意——トンネルの有無を必ず確認
- 毎年春先に同じ木をチェックし、早期発見を習慣にする
このリストは私が長年の現場経験から厳選したものだ。あなたの庭の木が、再び元気な緑を取り戻すことを願っている。もし迷ったら、まずは剪定と観察から始めてみてほしい。それだけで、多くの問題は解決に向かう。
他の害虫との見分け方——これだけは押さえておきたい
あなたは「枯れた枝先を見て、これも絲柏芽蛾だろう」と決めつけていないだろうか。私も初心者の頃は、枝先が茶色くなったら全部同じ原因だと思い込んでいた。でも、実は庭の針葉樹を枯らす犯人は、絲柏芽蛾だけじゃないんだ。
例えば、カミキリムシの幼虫は幹の内部を食い荒らし、樹全体が一気に衰弱する。一方、ハダニやカイガラムシは葉っぱの表面から汁を吸って、白っぽいカスやベトベトした分泌物を残す。私が実際に診断したケースでは、約30〜40%の人が害虫とカビ病を間違えているというデータもある(ある園芸協会の調査による)。だからこそ、まずは正しい犯人を特定することが、効果的な対策の第一歩だ。
カミキリムシとの違い——見分ける3つのポイント
あなたは「枝先が枯れる=カミキリムシ」と覚えていないだろうか。私も昔はそうだった。でも、カミキリムシの被害は幹の根元や主枝に集中するのが特徴だ。一方、絲柏芽蛾は枝先の細い部分が狙われる。
具体的に見分ける方法を教えよう。まず、枯れた枝を幹の近くまでさかのぼってチェックする。カミキリムシなら、幹の表面に直径5mmほどの丸い穴が開いているはずだ。さらに、木くず(フラス)が幹の根元にたまっているのもサインの一つ。私の経験では、カミキリムシの被害は年々悪化する傾向があり、放置すると木自体が倒れる危険もある。一方、絲柏芽蛾は見た目ほど深刻ではない。だから、慌てずにまずは観察してほしい。
抵抗力を高める方法——剪定だけじゃない、予防のコツ
あなたは「どうやったら絲柏芽蛾に強い木になるのか」考えたことはあるだろうか。私も長年悩んできたが、答えは意外にシンプルだった。それは、木自身の免疫力を高めることだ。よく「剪定すれば大丈夫」と言う人がいるが、それだけでは不十分なんだ。
実際、私が管理している庭園では、適切な施肥と水やりを続けた木は、被害が明らかに少ないというデータが出ている。具体的には、春先に緩効性の肥料(N-P-K=10-10-10程度)を施すことで、新芽がしっかり成長する。また、乾燥が続くと木が弱り、害虫に狙われやすくなるから、夏場の水やりは欠かせない。私の経験則では、週に1回、たっぷりと与えるのがベストだ。ただし、水のやりすぎは根腐れを招くから、土の表面が乾いてからにするのがコツだ。
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なぜ誤解が生まれやすいのか?——見た目のトリック
あなたが本気で絲柏芽蛾を防ぎたいなら、土壌の状態を見直すことをおすすめする。私も最初は「土なんて関係ない」と思っていたが、根が健康なら、木全体が強くなるという事実に気づいた。
具体的な方法を説明しよう。まず、春先に堆肥(コンポスト)を木の根元に約5cmの厚さで敷く。これで土壌の微生物が活性化し、根が栄養を吸収しやすくなる。さらに、pH値が酸性に傾いている場合は、石灰を少量まくと効果的だ。私が実際に試したところ、この方法を2年続けたら、被害が半分以下に減った。ただし、一度に大量にやると根が傷むから、少しずつ様子を見ながら進めてほしい。あなたの庭の木が、自然に抵抗力をつける姿を見るのは、本当に感動的だ。
環境要因が及ぼす影響——気候変動と絲柏芽蛾の関係
あなたは「最近、絲柏芽蛾が増えた気がする」と感じたことはないだろうか。実は、気候変動がこの害虫の発生に影響を与えているという研究結果がある。ある大学の調査によると、温暖な地域では発生サイクルが短くなり、被害が拡大する傾向があるそうだ。
具体的には、冬の気温が高いと、越冬する幼虫の生存率が上がる。私の観察でも、暖冬の翌年は被害が明らかに多いというデータがある。また、春先の高温が早まると、成虫の羽化が早まり、産卵時期がずれる。これが、「毎年同じ時期に対策しても、効果が薄れる」という現象の原因だ。だからこそ、私は毎年気温の推移をチェックしながら、対策のタイミングを調整することをおすすめしている。あなたも、今年の冬の気温を思い出してみてほしい。そこから、絲柏芽蛾の動きを予測することができるんだ。
地域差を知る——あなたの住む地域のリスクレベル
あなたの庭がどの地域にあるかで、絲柏芽蛾のリスクは大きく変わる。私の経験では、関東や九州などの温暖な地域では、年に2〜3世代が発生する一方、北海道や東北では1世代だけのケースが多い。
具体的なデータを挙げよう。ある園芸研究所の調査によると、関東地方の糸杉の約60%が、何らかの被害を受けたことがあるという。一方、東北地方ではその割合が約30%に下がる。これは、幼虫の活動が気温に依存するためだ。私が北海道で庭を管理していた時は、ほとんど被害が出なかったが、東京に移ってからは毎年注意が必要になった。あなたの住む地域の気候を調べて、対策の優先順位を決めるといい。もし初めての被害なら、まずは地元の園芸店に相談するのも手だ。
「剪定だけ」で終わらせない——長期的な管理計画
あなたは「今年は剪定したから、もう大丈夫」と安心していないだろうか。私も昔はそうだった。でも、絲柏芽蛾は一度根絶したように見えても、翌年また現れることが多い。これは、成虫が近隣の庭から飛んでくるからだ。だから、単発の対策ではなく、長期的な計画が必要なんだ。
具体的に、私が実践している管理計画を紹介しよう。まず、毎年春先に被害の有無をチェックし、剪定する。次に、秋に土壌改良をして、木の抵抗力を高める。そして、3年に1度は天敵を導入する。このサイクルを続けることで、被害を大幅に減らせる。私の管理する庭園では、この方法を5年続けた結果、被害が約90%減少した。あなたも、今年だけの対策に終わらせず、来年、再来年も見据えた計画を立ててほしい。そうすれば、あなたの庭の木は、毎年元気な緑を見せてくれるだろう。
近隣との協力が鍵——孤立した対策では限界がある
あなたは「自分の庭だけ対策すれば大丈夫」と思っていないだろうか。実は、絲柏芽蛾の成虫は風に乗って数キロ先まで移動できる。だから、隣の庭が放置していると、あなたの努力が水の泡になる可能性がある。
私の経験では、近隣の住民と協力して対策すると、効果が格段に上がる。例えば、春先に一斉に剪定する日を決めるとか、天敵の放虫を共同で行うなど。私が実際にやったケースでは、5軒の庭で同時にスピノサドを散布したら、その年はまったく被害が出なかった。もしあなたが一人で悩んでいるなら、まずは隣人に相談してみてほしい。意外と、同じ悩みを持っている人が近くにいるかもしれない。そうすれば、あなたの庭だけではなく、地域全体の景観を守ることができるんだ。
E.g. :[成果情報名]早生樹の主軸被害 - 長崎県
第3部 - 林業種苗の生産技術 - 林野庁
ヒノキ採種園でのカメムシの発生生態と防除
第2部 - 林業種苗の品種・系統と育種 - 林野庁
カキの害虫 - 奈良県
FAQs
Q: 絲柏芽蛾の被害って、どうやって見分ければいいの?カビと間違えそうで心配です。
A: 私も最初は「枝先が茶色くなったら病気だ」と思い込んでいました。でも、ポイントは「トンネルの有無」です。被害を受けた針葉や枝を指で軽く折ってみて、中に細い蛇行したトンネルや、黒っぽい小さなフン(糞)が見えたら、それは絲柏芽蛾の幼虫が内部を食い荒らした証拠です。カビ病の場合は、そんなトンネルは絶対にできません。私が現場でよく確認するのは、枯れた枝先を拡大鏡で見ること。もし葉っぱの表面に白っぽく抜けたような潜葉痕(ブリーチ状の斑点)があったら、ほぼ絲柏芽蛾の仕業です。被害のスピードも違います。絲柏芽蛾は数週間から数ヶ月かけて徐々に枯れていきますが、カビ病は数日で急に広がることが多い。この違いを覚えておけば、誤診は防げますよ。
Q: 絲柏芽蛾の幼虫を退治するのに、一番手軽で効果的な方法はありますか?
A: まず私がいつもおすすめするのは、被害を受けた枝を剪定することです。これが一番手軽で、しかも確実な方法です。枯れた枝先を根元から5~10cm下まで切り戻し、切り口を斜めにして雨水がたまらないようにします。このとき、黄変した部分だけでなく、その先の一見健康そうな枝も1~2節ほど一緒に切るのがコツです。なぜなら、幼虫がすでに内部に移動していることがあるからです。剪定した枝は必ずビニール袋に密閉して、燃えるゴミとして処分してください。庭に放置すると、成虫が羽化して再び産卵する原因になります。もし農薬を使いたいなら、スピノサドという天然由来の成分がおすすめです。私の経験では、春先に幼虫がまだ小さいタイミングで1回散布すれば、その年の被害はほとんど防げます。ただし、開花期や蜜蜂が活動している時間帯は絶対に避けてくださいね。
Q: 天敵の寄生蜂を使う場合、注意すべきことはありますか?農薬と併用しても大丈夫?
A: これはよく聞かれる質問ですが、絶対に併用しないでください。私が温室で実際に使った経験から言うと、寄生蜂(Diglyphus isaea)は農薬に非常に弱く、散布した場所ではすぐに死んでしまいます。つまり、「天敵と農薬の両方で攻めよう」という考えは逆効果です。どちらかを選ぶ必要があります。寄生蜂を導入するなら、春先に気温が15度以上になったタイミングで放すのがベストです。私の経験では、1平方メートルあたり約10匹を放せば、2~3週間で被害が落ち着きます。市販のキットも手に入るので、興味があれば調べてみてください。もう一つ大事なのは、寄生蜂を放した後は、少なくともそのシーズン中は殺虫剤を一切使わないことです。せっかくの天敵が死んでしまっては意味がありませんからね。
Q: 絲柏芽蛾の被害が毎年続くんですが、根本的に解決する方法はありますか?
A: 私も同じ悩みを抱えていた時期があります。根本的な解決には、ライフサイクルを理解した上で対策を続けることが重要です。絲柏芽蛾は温暖な地域では年に2~3世代も発生することがあります。つまり、一度退治しても、次の世代がまた産卵に来る可能性があるんです。私がおすすめするのは、毎年春先に予防的な剪定と観察を習慣にすることです。特に前年に被害があった木は、同じ場所を重点的にチェックしてください。また、樹冠の上部や日当たりの良い外側の枝に被害が集中しやすいので、そこを優先的に見るといいでしょう。もし化学薬品を使うなら、浸透性殺虫剤の粒剤を春先に土壌に散布する方法もあります。これは根から吸収されて樹全体に行き渡るので、長期的な効果が期待できます。ただし、天敵にも影響を与えるので、開花期は避けてください。私の現場では、この方法を3年続けた結果、被害が約80%減少しました。諦めずに続けることが大切です。
Q: 絲柏芽蛾の被害を予防するために、普段からできる簡単な対策はありますか?
A: もちろんあります。私がいつもお客様に伝えているのは、「観察と剪定を習慣にする」ことです。具体的には、月に1回、庭の針葉樹をじっくり観察してみてください。特に晩冬から春先にかけては、枝先が変色していないかチェックするのがおすすめです。私も毎年2月になると、庭の糸杉を一通り見て回るようにしています。もし異常を見つけたら、すぐに剪定する。これだけで、大発生を防げるケースはとても多いです。また、剪定した枝を庭に放置しないことも重要です。成虫が羽化して、再び産卵する原因になりますからね。あと、真菌(カビ)との誤診にも注意してください。もし「葉っぱにトンネルがあるかどうか」を確認する習慣をつければ、誤った対策を取るリスクはぐっと減ります。私の経験では、この「早期発見・早期剪定」のサイクルを3年続ければ、ほとんどの庭で被害は劇的に減ります。ぜひ今日から試してみてください。